【この記事の結論】
目立つ看板は、デザインの派手さだけでは決まりません。大切なのは次の2点です。
- 設置場所に合わせて、見え方と配置を設計すること
- 看板を見てもらえる時間に合わせて、情報ボリュームを決めること
じっくり見てもらえる場所ならトリックアートなどの「体験型」、一瞬で認知してもらいたい場所なら「ランドマーク型」が効果的です。
目立つ看板は、設置場所によってどう変わりますか?
同じデザインの看板でも、置く場所によって目立ち方はまったく変わります。まずは設置場所ごとの特徴を整理します。
大通り沿いの看板
大通りは通行量が多い一方で、競合店の看板も多く並びます。そのため「目立つ」より「見分けがつく」ことが大切です。大型の立体物や独特なシルエットなど、遠くからでも一目で識別できる目印をつくると、周囲の看板に埋もれません。
繁華街の看板
繁華街は、通行人が看板の海の中を歩く環境です。人の目線は、歩いている方向の正面と、少し上に集まります。袖看板や壁面の大型看板は、情報量を絞り、色と形のインパクトで勝負すると効果的です。「写真を撮りたくなる」「誰かに話したくなる」要素があると、SNSでの拡散も期待できます。
郊外・ロードサイドの看板
郊外は車での移動が中心で、看板を見る時間は数秒しかありません。遠くから読める大きな文字、少ない情報量、業種がわかるシンプルな表現が基本です。国道沿いでは、両隣の店舗の看板に埋もれないよう、高さや立体感で差をつける工夫も必要です。
田舎・地方の看板
田舎では競合の看板が少ない反面、「何のお店かわからない」「遠くて行きにくそう」と思われがちです。業種を明確に伝えたうえで、ほかにはないユニークな造形で「わざわざ行きたい場所」にすることが大切です。遠方から訪れる目的地になれば、立地の不利を逆転できます。
歩行者の進行方向に対して直視できる配置
看板は、歩行者の進行方向に対して正面から直視できる向きに設置するのが基本です。建物の壁面に平行な看板は、歩きながらだと視界に入りにくく、見落とされがちです。道に対して垂直に出す袖看板や、角度をつけた配置にすると、歩行者の視線に自然に入ります。
高速道路・幹線道路からの看板
高速で走る車からは、看板を見られる時間が非常に短くなります。ドライバーの視線が自然に向く道路のカーブの先や、夜間に光る看板が効果的です。LEDチャンネル文字や内照式の看板で、夜でも輪郭がはっきり見えるようにします。
ただし、高速道路や幹線道路の沿道は、屋外広告物条例などによる規制が厳しい地域が多くあります。計画の前に、設置予定地の自治体の規制を確認することが重要です。当社では許可申請のサポートも行っています。
看板の「情報ボリューム」はどう決めればよいですか?
看板が見られる時間は、お客様の目的、設置場所、通るタイミングによって変わります。見てもらえる時間に合わせて、情報の量と見せ方を変えることが重要です。
一瞬しか見られない場所では情報を絞ります
車で通り過ぎる場所や、人通りの多い大通りでは、看板を見る時間は1秒もありません。この場合は、情報を詰め込むほど読まれなくなります。「何屋さんか」「どこにあるか」の2点だけが伝われば十分です。
じーっと見てもらえる看板には「体験」が必要です
信号待ちの場所、行列ができる店の前、観光地、商店街のように立ち止まる人が多い場所では、看板をじっくり見てもらえます。このような場所では、だまし絵・トリックアートなどの体験型看板が有効です。
目の錯覚を利用して立体的に見えるトリックアートは、「見る」だけでなく「参加する」「撮影する」楽しみがあります。フォトスポットとして機能し、来店前から話題になる効果も期待できます。
パッと目印になるには「ランドマーク」の要素が必要です
競合の多いエリアや大通りで、一瞬で認知してもらうには、ランドマーク(目印)になる看板が効果的です。「あの看板のところ」と言ってもらえれば、道案内や待ち合わせにも使われます。看板が店名より先に覚えられる存在になるのです。
ランドマーク看板の実例:「アイラブ歌舞伎町」看板
ランドマーク型の代表例が、看板デザイン・アイデアラボの実績である新宿・歌舞伎町の「アイラブ歌舞伎町」看板です。
この看板は、広告としてだけでなく、街の目印として機能するようになりました。現在では待ち合わせ場所や観光スポットとして使われています。さらに、看板そのものがGoogleマップ上に登録されており、多数のクチコミが集まっています。
つまり、看板がリアルの場で目立つだけでなく、ネット上でも「場所」として検索され、評価される存在になっているのです。看板を見た人がマップで検索し、写真を撮ってSNSに投稿し、それを見た人がまた訪れる、という循環が生まれます。
これからの目立つ看板は、「通行人に見てもらう」だけでなく、**「検索され、クチコミされる存在になる」**ことまで考えて設計する時代になっています。
設置場所と情報ボリュームの早見表
| 設置場所 | 見られる時間 | おすすめの方向性 |
|---|---|---|
| 大通り | ごく短い | ランドマーク型・大型立体物 |
| 繁華街 | 短い〜中程度 | 袖看板・インパクト重視・SNS映え |
| 郊外・ロードサイド | 数秒 | 大きな文字・業種が一目でわかる立体看板 |
| 田舎・地方 | 目的地として来訪 | 唯一無二のユニークな造形 |
| 歩行者の多い道 | 中程度 | 進行方向に対して正面から見える配置 |
| 高速・幹線道路 | 一瞬 | 夜間に光る看板・規制の確認が必須 |
| 商店街・観光地 | 長い | トリックアートなど体験型看板 |
よくあるご質問
Q. 目立つ看板をつくるのに最初に決めるべきことは何ですか?
A. 「誰に」「どこから」「何秒で」見てもらいたいかです。これが決まると、設置場所、大きさ、情報量、デザインの方向性が自然に定まります。
Q. トリックアート看板とランドマーク看板はどちらがよいですか?
A. 目的によって異なります。じっくり見て撮影してもらいたいならトリックアート、遠くから一瞬で覚えてもらいたいならランドマーク型が向いています。両方を組み合わせる方法もあります。
Q. 看板を設置するときに注意することはありますか?
A. 屋外広告物条例による規制があり、地域や場所によって大きさや高さ、色などの制限が異なります。計画の早い段階で、許可申請の要否を確認することをおすすめします。
まとめ
目立つ看板づくりは、次の2つの視点で考えます。
- 設置場所:大通り、繁華街、郊外、田舎、歩行者の進行方向、高速道路など、場所ごとに見え方が違います。
- 情報ボリューム:見てもらえる時間に応じて、体験型(トリックアート)かランドマーク型かを選びます。
看板デザイン・アイデアラボでは、「アイラブ歌舞伎町」看板のプランナーである高橋芳文が全案件を担当し、設置場所や目的のヒアリングから企画・デザイン・製作・施工までご提案します。現地訪問とお見積りは無料です。「うちの場所ならどんな看板が目立つか」とお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。





