この記事の要点
- 「だまし絵」への関心が高まっており、看板でも「見る」から「参加する」へ流れが変わっています。
- 看板は一瞬で見過ごされる媒体です。だまし絵は足を止め、探し、撮り、誰かに伝えたくなる仕掛けです。
- 看板デザイン・アイデアラボ(ケー・エス・ピー)は、トリック3Dアートと隠し絵の両方を製作しています。
「だまし絵」への関心が高まっています
Googleトレンドで「だまし絵」の検索関心が上昇しています。

(Googleトレンド:~2026.11.2までの1年間の「だまし絵」検索件数上昇グラフ)
だまし絵が人を集めることは、過去の数字からも分かります。2009年に東京・名古屋・神戸で開催された「だまし絵」展は、3会場で計75万人を動員しました。目で見たものを疑う体験は、世代を問わず強い魅力があります。 wwdjapan
トリックアートだけではありません。体験型の目立つ看板という選択
「トリックアート製作」を検討される方は多いですが、だまし絵には看板としての使い方もあります。
看板デザイン・アイデアラボは、トリック3Dアートを「特殊な画像処理とシミュレーションでユニークな世界観を表現する」ものとして製作しており、イベントの撮影スポットとしても多くの実績があります。税抜30万円~(デザイン費用)です。
もう一つの選択肢が「隠し絵」です。同ラボの隠し絵は、一見普通の風景画や壁面アートですが、離れて見ると大きな絵が浮かび上がり、近づくと別のものが隠れています。「探す」「見つける」「驚く」「教えたくなる」という行動を生む「人が参加できる看板」です。観光施設、ホテル、旅館、工場、商業施設、店舗などが対象で、データ作成の場合は30万円~です。
何を隠すかという企画から相談できる点も特長です。ZOOMでの無料相談にも対応しており、代表の高橋芳文が全て対応します。
数字で見る:看板は「一瞬」の媒体。だから足を止める仕掛けが効きます
一般的な看板の注視時間は約2秒
屋外広告の調査では、看板は「2秒の媒体」と言われます。Lumenなどの調査を引用した情報では、屋外看板の平均注視時間は約1.9秒とされています。(出典:Times Square Billboard「Billboard Visibility Studies」)。ただし、これは交通量の多い道路沿いなど、通過中の視聴を含む数値です。
立ち止まれる環境では注視が10秒以上に伸びます
オーストラリアでアテンション計測会社Amplifiedが行った屋外広告の調査では、注視時間は都市部のストリートファニチャーで平均24.2秒、大型の道路沿い看板で13.9秒でした。デジタルでは記憶への効果が出始めるのに約2.5秒の能動的な注視が必要とされています。人が立ち止まる環境ほど、見てもらえる時間は大きく伸びるということです。 adnewsadnews
体験型は滞在そのものを伸ばします
イスタンブールのトリックアート美術館では、全体の見学に約1時間半かかり、それ以上滞在する人もいると報じられています。通りすがりの2秒が、体験型では数十分から1時間以上になり得ます。隠し絵のように「探す」行為が入ると、同じ看板の前でも滞在は伸びやすくなります。 hurriyetdailynews
なお、だまし絵看板に限った注視時間の公的統計は見当たりません。上の数字は、屋外広告全般と体験型施設の公開データです。
なぜ観光地に「だまし絵」が向いているのか
1. 来訪者は「時間のある人」だからです
観光客は、通勤客と違って急いでいません。看板の前で立ち止まる余裕があり、だまし絵の効果が出やすい環境です。
2. 写真に撮られ、SNSで広がるからです
JTB総合研究所の調査では、SNSの投稿を見て「その場所に行った」人が2割を超え、3年連続で伸びました。エクスペディア・ジャパンの調査では、ミレニアル世代の24%が「SNSに投稿されている写真で旅行先を決める」と回答しています。(いずれも調査時期は古いため、傾向の参考としてご覧ください。) travelvoicetravelvoice
だまし絵は、撮りたくなる、見つけたら誰かに教えたくなる性質を持ちます。これは旅行者が投稿したくなる要素そのものです。
3. 地域固有のものを「隠せる」からです
隠し絵は、土地の名産や名所を絵の中に仕込めます。「その場所にしかないもの」が体験になります。
4. 天候や季節に左右されないからです
景色が主役の観光地では、天候が悪いと価値が下がります。景色の代替になる体験を用意しておくと、来訪の満足度を守れます。
5. 親子や三世代で一緒に楽しめるからです
「見つけた!」の喜びに説明はいりません。年齢も言語も問わず、一緒に探す時間が会話を生みます。
6. 制作過程や完成がニュースになるからです
次の氷見の事例のように、新聞に取り上げられるなど、広告費をかけずに認知が広がる可能性があります。
事例:富山県氷見市「氷見名物 隠し絵パネル」
舞台は、富山湾を望む宿泊施設「移り住みたくなる宿イミグレ」です。天候に恵まれれば、富山湾越しに立山連峰を望めます。しかし自然が相手のため、見えない日もあります。そこで「立山連峰が見えない日でも、その景色を楽しんでもらいたい」というアイデアから、立山連峰と富山湾を描いた大型の隠し絵パネルが生まれました。
仕掛けは次の通りです。
- 離れて見ると、富山湾を代表する「寒ブリ」が浮かび上がります。
- 近くで見ると、氷見の「獅子舞」が現れます。
- 氷見牛、ホタルイカ、シロエビ、氷見うどん、はとむぎ茶など、全部で10個が隠されています。
制作では、アーティストが現地に泊まり込みました。制作中から地元の方が何度も訪れ、「何が隠れている?」と関心を寄せたそうです。「簡単すぎても面白くない、難しすぎても見つからない」という難易度は、地元の意見を聞きながら調整しました。完成後は富山新聞に「氷見名物 隠し絵パネル」として大きく掲載されています。
プロの視点で見る成功のポイント
観光施設では、景色や名物という「その場所の資産」を、体験に変えることが重要です。景色が見えない日というマイナスを、話題づくりの機会に変えた点がこの事例の優れたところです。
導入前に押さえたい3つのポイント
- 何を隠すかを決める:施設や地域の「らしさ」が伝わるモチーフを選びます。
- 難易度を調整する:簡単すぎず、難しすぎず、「もう少し探したい」と思わせる設計にします。
- 撮影導線をつくる:立ち位置や撮影しやすさを考え、SNS投稿につなげます。
目的が写真映えならトリック3Dアート、探す体験と地域性ならば隠し絵と、使い分けられます。組み合わせることも可能です。
よくある質問
Q. だまし絵とトリックアートは同じですか?
A. トリックアートは、だまし絵の英語名として定着しています。看板では、立体的に見える3D型と、見え方が変わる隠し絵型があります。
Q. 費用はどのくらいですか?
A. 同ラボのサイトでは、隠し絵製作が30万円~(データ作成の場合)、トリックアート製作が税抜30万円~(デザイン費用)です。
Q. 何を隠すか決まっていなくても相談できますか?
A. はい。写真1枚から相談でき、企画段階から一緒に考えてもらえます。
まとめ
だまし絵看板は、2秒で見過ごされがちな看板を、足を止めて探し、撮り、伝えたくなる体験に変えます。観光地では、来訪者に時間があること、写真が拡散されること、地域性を盛り込めることが強みになります。「何もない壁」や「見えない日の景色」を、探したくなる場所に変えてみてはいかがでしょうか。





